痛みの原因を探しましょう、下腹部と右下腹部
激しい痛みで始まるものは、急性腸炎(細菌性・中毒性)、虫垂炎などがあります。また婦人科の病気(子宮外妊娠や卵管・卵巣の病気)
や泌尿器科の病気(膀胱炎や副睾丸炎など)でも痛むことがあります。
腹部から腰部の差し込むような痛みが周期的に足の付け根のほうへはしるときは、尿管結石などが疑われます。尿に血がまざることで診断がつきます。
水分をたくさんとって動くと、石が排泄されることがあり、そのあとは痛みはとれます。たびたび再発することもあります。
急に分単位で下腹部痛が起こり、そのあと数時間以内に下痢、血便がみられるときは、腸の血のめぐりがわるくなったために起こる虚血性腸炎の可能性があります。
それほど急でなく、時間から日の単位で腹痛、下痢、下血を呈した場合は、細菌性腸炎・食中毒を考えなくてはなりません。
O−157のようなベロ毒素産生大腸菌や赤痢菌によるものでは、早急な対処が必要となります
右下腹部の痛みの原因は様々な原因が考えられます。
痛みが右下腹部に限られているときは、まず虫垂炎が疑われます。押さえると痛みが強くなり、さらに進行するとおなかに力が入り、
筋肉が硬くなってきます。この状態では腹膜炎を起こしている可能性が高く、すぐに診てもらわなければなりません。大腸の憩室が炎症
を起こしたときは(大腸憩室炎)似たような症状がでることがあります。
消化器系の病気以外では、婦人科の病気(子宮外妊娠、卵巣嚢腫の茎捻転など)や泌尿器科の病気(尿管結石など)で痛むことがありま
すので、場合によっては婦人科や泌尿器科などほかの科の病気も念頭に置いて医師に相談されるとよいでしょう。